【イベント参加レポート】Microsoft Ignite The Tour Tokyo

2019/12/5(木)、6(金)に開催された Microsoft の Tech イベントに参加しました。

www.microsoft.com

概要

  • アメリカで行われた Ignite のセッションを再演
    • 登壇者は他人の資料で発表 (翻訳以上の改変はできないと聞きました)
  • 新情報の発表等はされず、通常セッションとハンズオンのみ
  • Microsoft エキスパートとの交流の場
  • 外国人のスタッフを多数配置
    • 基本的には英語でやり取りするらしい (私は話しませんでした)

感想

  • 外国人が多く、グローバルな印象を受けました。
  • 会場はいつものホテルでしたが、やはりセッションの入れ替え時は非常に混雑します。
  • ブースのエリアはスペースを広くとってあり、割と閑散としていた気がします (セッション中は特に)。
  • 技術的には初級者向けの内容が多かったと思います。
  • セッションよりは、どちらかといえばコミュニケーションを重視したイベントのようでした。
  • MSの方やブースの担当者と話すことができ、有意義な時間を過ごせました。参加して得るものはありました。

セッション

参加セッションのまとめとメモ。

THR30031 - Azure とコマンドライン-オプション、ヒント、テクニック

難易度:初級

メモ

APPS30 - コンテナーを利用したアプリケーションの最新化

資料: https://github.com/microsoft/ignite-learning-paths-training-apps/tree/master/apps30

難易度:初級

要点

  • コンテナ、Dockerの基礎的な説明
  • コンテナランタイムやマルチステージビルド等は、軽く話に出る程度
  • コンテナに関しては特に知らない話はなかった
  • ACRやACIの概要、使い方の軽い説明
  • サービス移行のデモではコンテナ化してApp Service、CosmosDB、SQL Databaseを使用

メモ

  • データセンターのアプリをクラウドにLift&Shift
  • 仮想マシンはいいけど無駄が多い
  • コンテナを使ったモダナイゼーション
    • アプリの境界を明確にする
    • 旧バージョンの残りファイルがなくなる
    • オーバーヘッドなしでリソース分離
    • 繰り返し可能なビルド、環境構築
  • コンテナを使う理由
    • あらゆる環境で同じように動作する
    • ベロシティの向上
  • コンテナの仕組み
    • 高度に構成されたプロセス
    • cgroups
    • namespace
    • ベースイメージからの差分をgzip化したもの
  • コンテナランタイムの軽い説明
    • Docker以外にも対応、containerd、runC
  • Dockerfile
    • イメージのビルド方法を説明するテキストファイル
    • バッチスクリプトみたいなもの
  • ビルド
  • リポジトリ
  • ACR
  • ACI
    • サーバーレスのコンテナ実行環境
    • ハイパーバイザーレベルの分離
  • デモ
    • サービス移行の話

APPS40 - インフラストラクチャと Azure Kubernetes Service を統合する

資料: https://github.com/microsoft/ignite-learning-paths-training-apps/tree/master/apps40

難易度:中級

要点

  • AKSの作成手順の説明
  • AKSとAzureの連携サービスについて知識を整理できた
  • オートスケールの話は理解が浅かったので参考になった
  • AKSを使う最大のメリットはAzureADとの連携
  • ネットワークとセキュリティの話は非常に参考になった
    • ネットワークポリシーやAZ

メモ

  • 基本的な使い方ではなく、発展的な内容
  • Tailwind Tradaersのデモ
  • 経営、ビジネス課題に対応
    • 復元力
    • セキュリティ
    • 柔軟性
    • スケール
  • Kubernetesを選択する理由
    • 抽象化のための標準化されたAPI
    • 自己修復
    • スケーラビリティ
  • k8sアーキテクチャ
  • AKSはマスターノードが無料で提供される
  • ネットワークに2種類指定できる
    • デフォルトはkubenet
    • Azure CNI 仮想ネットワークを使用。大規模ネットワークに対応。きちんと設計する必要がある
  • ACIを仮想ノードとして使用
  • AZ
  • AKSの作成
  • 本番クラスタを作成するにはオプションを多数指定する必要がある
    • 作成時にしか設定できないオプションがある
    • インストール時にCNI、AZの設定をする
  • 仮想ノードの有効化
    • ACIをAKSから使えるようにする必要がある
  • RabbitMQ is 何?
  • HPA
    • メトリクスサーバーにPodから情報が送られる
    • 閾値を超えたらスケール
  • クラスタオートスケーラー
    • ノードのスケール
  • 仮想ノード
  • 仮想ノードによるスケールのデモ
  • ネットワークとセキュリティ
    • ACRでコンテナの脆弱性をチェック
    • AKSを使う最大のメリットはAzureADとの連携!
    • Azure Key Vault
  • Pod間の通信
    • Pod Identity
      • NMI Server(Daemonset)
      • MIC
      • Azure Identity Binding
  • ネットワークポリシー
  • AZ
    • ベータ版
    • データセンター障害の回復性
    • ゾーンは3つまで使用可能
    • ゾーンの数に合わせてレプリカ数を設定

THR10007 - ITと技術者の将来について語り合う

エモい話

要点

  • ディスカッション形式
  • コミュニティ参加やアウトプットを重視している
  • どんどんチャレンジしてスキルをつけていくことが大事

メモ

  • 今後あるいは10年後どうなる?
  • これからチャレンジしたいことは?
    • MR
    • フリーランス
    • 自分の営業をこれからも続けていく
      • 自分が何が得意で、何が苦手かアピール
    • ブルーオーシャンを探したい
    • コミュニティのエンパワーメント
      • 出てこない人にどうやって技術を好きになってもらうか
      • 社内コミュニティを作ってもらう
  • お勧めしたいことは?
    • 技術を楽しんで、周りに広めていく
      • 仲間ができてコミュニティができる
      • 人を変えるのは難しい、好きなことを広めることならできる
      • 楽しんでる雰囲気を出していると向こうから来てくれる
    • 自分の強みを知って、それを発信していく
      • 業務で触ってなくてもコミュニティで発表いていた
      • やりたいこと、好きなことを見つけて、人が見える場所に出していく
    • 外のコミュニティに参加してみる
      • 会社にいるだけではスキルはプロジェクト依存
      • コミュニティの熱量がすごい
      • アウトプットすると強い人がインプットをくれる
    • とりあえず踏み出してみる
    • 楽しんだもの勝ち
    • やりたいことを素直にやってみる

UNC10013 - Vue.js 3 に向けた Vue.js 入門

難易度:初級~中級

要点

  • Vue.js の設計思想、V3 でも使える構文、V3 の新機能
  • コンポジッションAPI
    • 関数ベースで提供される API
    • コンポーネントのロジックが綺麗になる
    • V2 でもお試しで使える

ブース

立ち寄ったブースの中で、興味を持った内容を紹介します。

Lenovo

Lenovo ThinkSystem SE350 | レノボジャパン

  • 軽量でコンパクトなエッジサーバー
  • WifiLTE、有線ネットワーク対応

Intel

製品概要: OpenVINO™ ツールキット

Pivotal

Azure Spring Cloud | Microsoft Docs

  • Spring Boot アプリをクラウドで実行
    • ベータ版のサービス
  • AKS 上にデプロイされる
    • 水平スケールやメトリクス、ログの収集が可能
    • AKS は隠蔽されているため、ユーザーからは見えない
  • 手軽に導入できるので POC にも適している